山梨県甲斐・埼玉県武州・長野県信濃の3県の境にある標高2.475mの山で、奥秩父山境の主脈の位置する日本百名山の一つ。
千曲川(新潟県に入ると信濃川)の水脈池としても有名で佐久、上田の2つの盆地を経て長野市にある善光寺平で槍ヶ岳を源流とする犀川と合流して、歴史好きには堪らない川中島の合戦地を形成しており、下流は日本海まで全長367kmと言われている、日本屈指の河川の源流である。
千曲川源流/荒川源流/笛吹川源流地
千曲川源流を辿る川上村の毛木平登山口から甲武信ヶ岳、木賊山を経て戸渡尾根を用いて西沢渓谷に下山するコースをここでは紹介します。
モデルケース バスツアー40代~70代 20名
月一以上で山に行かれている健脚者
1日目 毛木平駐車場11:30-山頂16:30-17:15-甲武信小屋17:50
2日目 甲武信小屋6:15-西沢渓谷11:00
左上に位置する毛木平登山口から緑の点をつたって千曲川源流地を通り甲武信ヶ岳を辿り、木賊山を経て右下に位置する西沢渓谷まで降りるルートです。
毛木平から千曲川源流までは清らかな水を五感で感じながら少しずつ標高をあげていく沢ルートで、河の成り立ちを感じることが出来る道となります。
下流域は色んな沢から水が集まり水量は潤沢ですが標高を上げるに従い水は徐々に細くなってゆくのです。
奥秩父のコケの森はベースに花崗岩があるためか歩いていてとても気持ちが和みます。
これは体感してもらわなければわからないことかも知れませんね、
水の流れがまるで白龍のように見えて思わず写真を撮ってみました。
千曲川の源流地。日本海まで注がれている大河の始まりであることを考えてみると、この山に登る本当の意味が感じられるのかも知れませんね。
ここまでくればもうひと踏ん張り、視界が開ける尾根まで後40分程度です。
晴れた日に見ることが出来る山頂からの写真です。
富士山と共に奥秩父の山々が幾重にも連なっています。
富士山の右手に見えるピラミットピークは黒金山。その手前には200名山の乾徳山が続いていきます。
乾徳山は魅力的なコースを持つ岩山で、ルート紹介にも上げさせてもらっているお勧めの山の一つです。
山頂から少し下ると甲武信小屋に到着します。
水場 有 テント場 有
笛吹川源流より飲料水を引いているようで美味しいお水を補給することが可能です。
木賊山への登りの際に後ろを振り返るとピラミッド型の甲武信ヶ岳のフォルムを確認することが出来ます。
狼の親子のように見えた枯れ木。山に宿るエネルギーが目の前に見せてくれたのかもしれませんね。
奥秩父のこの界隈には日本武尊が東方遠征の際に 道案内をしたという狼の伝承が残る神社がいくつもあったりするのです。
秩父の三峰神社は有名ですが、東京は武蔵御岳神社、山梨は金櫻神社などに大口真神としてお祀りされています。
甲武信小屋に泊まる方に限られてしまうかも知れませんが、綺麗な夕焼けを楽しむことも出来ます。
今回は縦走ルートのご紹介となりましたが、毛木平からのピストンや三宝山を通る周遊ルートのご案内も可能です。
西沢渓谷から入るルートは急登の連続で、暑い時期は避けたいコースかもしれません。
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