春分が過ぎてだいぶ暖かくなってきましたね。2025年の7月~9月の富士山ガイドのスケジュールも決まり、既にシーズンインを感じています。今年も本番の富士登山に向けた練習登山を企画しました。本番に皆さまと素晴らしい感動を共有したいと思っています。
今年は吉田口に続き、静岡県側でも入山料4000円が課せられることが決定、万博がある関係で人混みが少ないだろうと予想されていて、実は狙い目なのではないかと云われています。
富士宮口発のプライベートツアーやバスツアーのガイドを2015年より100本以上行ってきました。2018年には日本山岳ガイド協会の登山ガイドステージ1.2の資格を取得して、年間を通したプライベートツアーのガイドや、登山ツアーを行っています。

富士山頂には延べ合計1000人ほどお連れしてきました。今まで山岳事故を発生させたことは一度もありません。ゆっくりと無理のないスピードで歩きますので、長丁場の富士山においての登頂率にも自信があります。
1泊2日の場合、行動時間がトータル13~14時間程になるでしょう。多くの山でガイドをしてきましたが、富士山の環境は特殊です。そのため富士山に向けた練習登山が少なからず必要になってきます。
ご自身での練習登山は難しい。そういった方に向けた練習登山のツアーをご用意していますので、ご参加頂き、着実なステップアップをして富士登山に臨んでいきましょう。

2011年から逸見療整院(整体院)を営んでおります。身体のこともケアしながら登山を行いますので、不安のある方も安心してツアーに着て頂けたらと思います。

また2011年から新陰流(剣術)を学んでいて、型の中から無理のすくない身体の使い方を学んでいます。登山に共通する部分などを中心に、初心者の方にも安全で、無理のすくない歩き方などお伝えしながらツアーを行っています。
剣術の会では師範代として指導補助を行っています。
富士山の特徴とは
富士山は日本一3776mの高さを誇る独立峰で日本の象徴と云われています。
2500m以上は森林限界を超え、雨風を凌ぐものがありません。
7月は梅雨の影響を受け、低体温症などの注意が必要な他、8月は地表がぐんと暖まることもあり熱中症のほか、突然のゲリラ豪雨、落雷、雷雨、強風、台風の進路などにも注意が必要です。また高山ゆえの紫外線量の増加がありますので、日焼け止め、ハット、サングラスなどの準備が必要と云えるでしょう。命にも関わることにも直結する恐れがありますので、軽く考えずしっかり準備をするようにしてください。
備えあれば憂いなし 山では一つ一つのリスクに対して準備が必要となります。基礎体力はもちろんのこと、装備する用具に慣れ、しっかりとした準備を行ってほしいと思っています。
ここで得た経験は消して無駄にはなりませんよ。
富士山の開山時期
日本一の高さを誇る富士山は開山期間が7月10日から9月10日。1年の内にたった2か月間。
富士山は美しいだけではなく、実際に訪れるとやる気というのか、活力を与えてくれる山であると感じています。
全国各地の神社やその奥の院を歩いてきました。ランドマークになる山には山の神など崇める神社が存在し、里宮の神社重ねて奥の院を訪れる機会に恵まれたのは、自分の人生において大きな意味合いを与えてくれました。それは日本を知ること、育った土地や自らの中に流れる血にまつわる縁などを再認識することにも繋がっていったと感じています。
遠方からはるばる富士山を目指して集まってくれた方に、富士の山を味わってもらいたいとの思いから、最大限無理のないペースづくりをして、安全なガイドを行ってきました。
練習登山で紹介する素敵な山々(霊山も含まれる)をはじめ、山のネットワークのトップ富士山のエネルギーをたくさん感じて、それを生活に活かしていってほしいと心から思っています。
富士登山をしてみたいけれども・・・・団体行動、ペースについていけるか心配、登山経験が少ないこと、身体、体調のことなどを考えると不安になってしまう。そんなお客様の不安を練習登山で少しずつ取り除き、当日はおおらかな気持ちで富士登山にのぞんで貰えるよう練習登山やサポートを行っています。
2025年の練習登山予定は下記をご覧ください。

本当の山のスキルは、山でしか磨くことが出来ない。
登山家の名誉であるピオレドール賞をとられている花谷さんの言葉です。
仙丈ケ岳 in 馬の背ヒュッテ

橙色のウエアに身を包んだ花谷さん 甲斐駒ヶ岳山頂から摩利支天峰を目指す道

富士山の最短のルートである、富士宮ルートをご案内します。
富士宮口2350mから山頂を目指すルートです。
往復の距離:約8.5km コースタイムは所要時間:登り:5時間30分 下り:3時間50分 お鉢巡りは1時間30
吉田口は2300mからスタート。
往復の距離:約14km 所要時間:登り:6時間10分 下り:3時間30分 お鉢巡りは1時間30
歩く距離に大きな差があることが分かると思います。
個人差はもちろんあるのですが、平均すると11~14時間程の歩行が富士登山には必要です。

まずはここを目指していきましょう。
8合目上にある鳥居、3250mです。ここから先は浅間大社の境内地になります。
駿河湾を見ながらの登山です。

↓ 目指すは日本一の標高を誇る 剣が峰3776m

登山に必要な道具を紹介します
〇登山経験者向けの持ち物一覧

〇登山グッズ(靴、ザックなどを を購入する前に
急にすべてを購入する必要はありません。
まずは登山靴、ザック、メリノウールのインナーなどから登山の用意をはじめていきましょう。登山靴は特に重要です。ミドルカットのトレッキングブーツで小屋泊の縦走登山が出来そうなものを選ぶようにしてください。
初めての小屋泊の際にすべてを用意して、パッキング。 山道具のレンタルなどもありますので練習登山前などお気軽にお問い合わせください。
富士登山までに何を用意すれば富士登山を笑顔で終えられるのか?
〇目標を叶えるために必要なのは、 体力・技術レベルを少しずつ上げた山に登り、
そこでの 経験を糧にして次の登山に活かし、準備をすること。
登山は必要な ものをザックにパッキングして、 自らの脚で標高を稼ぎ進むことでしか完結しません、
苦手意識 を克服して登山に臨む必要があります。

〇富士山登山までに身につけたいこと
- 1 安全に歩行し続けるために基礎的な身体の使い方を学び、体力、筋力を養っていきましょう
視界を広く保ち、安全にコンスタントに歩行する技術が必要です。
不安定な登山道で、次に足を置く位置を瞬間瞬間に考えて、安全を確保しながら一歩一歩自らの脚で歩かねばなりません。土踏まずを中心に足を置く意識を持ちましょう。つま先重心ではふくらはぎを中心にすぐ疲労感が溜まってしまいます。
姿勢は脚裏(土踏まず)から膝、腰、そして胸、頭を同線上に置き百会から軽く引っ張りあげられるような姿勢をなるべくキープしたいものです。

姿勢はいかなる時も重要です。そのあたり剣術を学んでいることもありますので、しっかりお伝えしていきたいと思っています。


◎富士を愛でる山
目指す富士が見える御坂黒岳を周遊コース 初めての登山にも最適 4月、5月ゴールデンウイークくらいまで
◎絶景を眺めながら山に慣れよう
浅間外輪山
〇富士登山の練習登山に最適 巨石が溢れる瑞牆山2230m 5/25.26 5月中旬~7月
整体師登山ガイドがセルフメンテナンス法をお伝えします
◎富士を護る霊山と云われている金峰山 初めての小屋泊などにも最適
整体師登山ガイドがセルフメンテナンス法をお伝えします

- 2.岩場への苦手意識をなくそう。

岩場に苦手意識があると、恐怖心が先行してしまい腰が引けてしまいます。恐怖心から筋肉が硬直することに繋がるために、自然と疲労が溜まりやすくなってしまいます。
富士山では本格的な岩場の練習は必要ありませんが、間違いなく先に慣れておく必要があります。

岩場の講習では富士山を見据えた 岩場の登り方、下り方をレクチャーして歩きます。
特に下りの練習が必要。
苦手意識はここで克服していきましょう。
練習コースはこちらから
〇岩場の山に慣れよう 御座山
◎岩場の山に慣れよう 蓼科山練習登山
- 3 本番を笑顔で終えるための最終調整。富士山などの高所を目指す場合高度順応が重要です。

富士山3776mに笑顔で登りきるために避けられないもの、それは高度順応です。3000mを超えると空気が薄くなることから多くの方が体調を崩しはじめ、吐き気、頭痛、しびれ、寒気など症状が出てきます。低山などで山に慣れてこられても高度に身体が慣れていないと、気持ちが悪くなってしまい先に進むことが出来なく途中下山をされる方も少なくありません。
頭痛がする、手がしびれる、吐き気に襲われるなど高山病が強く出てしまったら基礎体力と筋力があっても富士登山を楽しむことは難しく、標高を下げ身体を慣らすしかなくなってしまいます。
当日、高山病にかからぬように、 3か月以内に事前に高所に身体を慣らす機会を設けることをお勧めしています。
またはハイアルチトレーニングを活用いただければと思います。 https://high-alti.jp/studio/
◎高度順応登山にピッタリ 日本百名山 木曾駒ケ岳 7/28.29
◎高度順応登山 南アルプスの女王 仙丈ケ岳3033m
富士山を笑って登ろうを目標に、2023、2024年、登山初めてに近い方を中心に3月から月一本程度、練習登山を行って、富士山に臨みました。
当日高山病に悩まされたり、具合が悪くなるクライアントさんも出ず、皆で山頂を踏み、皆で下山することが出来ました。
富士登山を楽しんで貰えるようにお客様の体力に合わせたペースでガイドをさせて頂きますが、笑顔で登り降りを成功させてこられたクライアントさんは皆、練習登山をこなし、不安要素を取り除いて本番を迎えています。
山は本当に気持ちの良い場所で、本来の自分に立ち戻れる場所のように感じ、定期的に訪れクリアリングをさせて貰っているかのよう。
自然と整う感覚があります。それはご自身のみならず、周りの人にも及ぶということをレポート頂いています。私たちはどこまで進化をしても身体を用いて動くことが出来なければ楽しく生存することが出来ないようです。登山は一生涯の趣味になると思いますよ。まずはファーストステップで富士山など目指して歩いて見ませんか?
今年の夏のチャレンジ、まだ間に合います。
日本の象徴である富士山を、笑顔でたくさん味わえるように準備を重ねていきましょうね。
練習登山一覧
◎富士を愛でる山
目指す富士が見える御坂黒岳を周遊コース 初めての登山にも最適
〇富士登山の練習登山に最適 巨石が溢れる瑞牆山2230m
◎お勧めの山梨の霊山 初めての小屋泊
〇岩場の山に慣れよう 日本二百名山 佐久の御座山
◎岩場の山に慣れよう 蓼科山練習登山
◎高度順応にピッタリ 日本百名山 木曾駒ケ岳
〇仙丈ヶ岳
◎ お勧めのコース 〇 チャレンジコース
本番の富士登山