Over the Age mountain tour

整体師登山ガイド 伊藤 リョウ

台風の影響を何とか交わすこそが出来たツアー

blog山日記(2021年)

エコツアーさん の子供さん連れのツアーガイド

事前に台風の影響が二日目お昼からは出てしまうかもしれないとの天気予報が示されていたので、最悪山頂へは難しいのかなと事前にはそのように感じながら家を出発。

この日は久しぶりに子供さん連れのエコツアーさんのガイド。

名簿を見せて貰うと関東圏の二家族と、岩手県からののご夫妻がお客様で、下は9歳~上は60代のパーティー。

遠くから来られている人がいらっしゃるなぁ、と感情が嫌でも入ってしまうパターンで、山頂は何とか踏ませてあげたいなと強くのぞんでスタートをしていました。

一日目は天気予報より雲などの到達が遅い感じがしていて、午後には不安定な雲の中に入る場面も想定はされていましたが、特に荒れることもなく一日目の宿泊場所 山口山荘さんに着きました。

思っていたよりも30分程遅れて到着。

山頂を早い時間に踏んで午後から降られるであろう雨の影響を最大限緩和させるプランをお客様に立て提案し二日目に臨みました。

そのためには朝はお客様は三時起き、自分は二時半には起きて気象をチェック。起きた段階で町は雲に覆われていたわけではなかったし、風もそれほど強くなってはおらず雷雲も出ていなかったので、

三時半には点呼をとって普段より1時間15分ほど早めに宿をたちました。

写真の日にちは違うのですが、ヘッドライトを点灯してご来光までは真っ暗の中歩かねばならぬため、子供連れのツアーでは少し敬遠されていたりします。

4時45分がご来光時刻だったので日の出三十分前くらいには東の空がしらっちゃけてきて徐々に明るくなるわけですが。

八合 池田館の上にある鳥居。朝日を纏いはじめる瞬間をタイミングよく目にしました。
駿河湾と富士方面の町が見てますね。

神社好きにはこの光景はたまりません。

おはよう。

九合五尺から雲が少しずつ。
高度順応に時間がかかってしまい具合が悪くなってしまった子も出たのですが、早く出たこともあり時間をかけなんとか脱落者をださずに皆で

山頂を踏むことが出来ました。


帰りはシビアな足運びが宮口ほど必要としない御殿場口山頂から宝永山経由で宮口に戻ることにしました。

御殿場口の山頂に一番近い赤岩八合でお客様はうどんなど食事タイム。


その後赤岩八合館からの下山準備をしていると下から湿り気のある霧に完全に包まれ始めました。ホワイトアウトな状態。

上下レインウエアに身を包んでもらっての再出発となりました。

これは想定内でしたが。

本降りになる前だったので助かりました。

大砂走に入ることには高山病の疑いのあった子も復活を果たしましたが、他の子が完全に下を向いてしまう事態にも同時に突入してしまいました。それでも大砂走りまでくれば残りはわずかです。

最後の力を絞り5合目に到着。一人の子供の目には涙が溜まっていたのが印象的でした、そっと見守るだけしか出来なかったですね。本当によく頑張ったと思いましたよ。本当にお疲れ様でした。

五合目に至る道に咲いていたお花

4合目くらいまではアキノキリンソウ、2~3合目付近には写真はないのですがマルバダケフキが咲いていて黄色い花が目立っていました。

これから富士登山 お子様連れを検討される方向けに。

練習登山をしていないと子供さんも大人も大変です。高山病になりにくい事前トレーニングとしては

・高度順応をかねて2500m近い練習登山を一度は取り入れて貰いたい。
・歩行時間が4時間以上の山で練習登山を2~3度はしてほしい。

と感じてしまいます。子供の頃の富士登山がいい思い出となるようにしてほしいですからね。

色んな山の紹介をしていますので是非見て下さいね。

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